瑩へ

瑩は、私の一つ年上の先輩の小さな娘だ。その日、先輩は彼女をアメリカへ行かせると言った。折しも私は最近、物理の本を読んでいたので、この物理の詩を書いた。

私は時間の長い路地であなたのスカートの裾を見る
あなたは歳月の川堤で私の蓑を見る
私はあなたの咲きひらく蕊を思い
あなたはまだ私のはにかむ若芽を覚えている

私はこちらで叫び
あなたはあちらで見つめる
時空の大海よ
海風があなたの黒く長い髪を吹き散らしていく

砂浜に沿って、私へ歩いてくる
陽の光があなたの右頬にこぼれ、瑩瑩と光る水滴がいくつか
色とりどりの貝殻を拾い上げ
ブラックホールの奔流へ投げ入れる

それから、私はあなたの昼にいて
あなたは私の夜にいる
私は月の中にあなたの笑顔を見つけ
あなたは星の中に私の思いを見る

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